春の素材 白魚

シラウオのイメージ

 花むらで使われている食材は、店主自らが築地の魚河岸に足を運び選んで仕入れています。
花だよりでも季節の素材を紹介したいと思います。

 2月も終わりに近づきまだ寒い日が続いておりますが、てんぷらの素材では春の魚や野菜が市場にも出回ってきました。
今回は春の素材の一つ白魚を、ご紹介したいと思います。
白魚(シラウオ)は12月から市場に出回ります。 しかし大きさは小さく細く、天ぷらで揚げる時は、何匹かをまとめてかき揚げのように揚げます。 2月に入ると大きさも6p程になります。

みなさんは白魚(シラウオ)はどのような魚かご存知ですか?
お客様からよおく質問されるのは、「白魚は成長すると何になるのですか?」「踊り食いで食べるのが、白魚ですよね。」 「白魚は穴子の稚魚ですよね。」というものです。
ここで白魚について簡単に説明したいと思います。
白魚はシラウオ科の魚で写真で見て分かるように、半透明でうろこの無い小さな魚です。 死ぬと白くなるところから名前がついたそうです。 白魚は成長しても白魚です。
一方踊り食いで有名な魚は、シロウオです。漢字で書くと素魚と書きます。 こちらの魚は、ハゼ科の魚でやはりうろこの無い半透明な体をしています。
もう一つ似ている魚が、穴子の稚魚のノレソレです。 この魚も半透明のお魚で鮮度の良い物は、ポン酢や三杯酢で生で食べることができます。

どの魚も名前や見た目が似ていますが、天ぷらで春の素材として使われるのは白魚です。

花むらでは今の時期何匹かを一緒に揚げて、お出しするかやはり何匹かを一緒に海苔で巻いて揚げてお出しすることもあります。 淡白な白魚と海苔の風味が合わさってこちらも、おいしく召し上がっていただけます。 是非春の味、白魚をお召し上がりください。

天候により入荷のない場合もございます。

2009.02